大宮八幡宮奉納 昇龍図縁起 平成十四年三月
東京は、東の都である。 東の方角とは、陽の昇る処、物の始まりを意味する。 陽は東から昇り、光と暖かさで、五穀を豊穣に導く。 また古来龍は水神として崇められて、その本質は天高く昇るとされている。 龍とともに天高く昇った水が地を潤して東から昇る陽のお陰で豊かな実りを頂く。 昇龍図は、水を治めて陽の恵みに感謝し五穀の豊穣を祈願して描いたものである。