■江戸時代の寺子屋では文字絵が教材として使われていました。
江戸時代の教育は、武士のみならず一般庶民や小さな子供に至るまでレベルの高い教育が施されました。
塾や寺子屋のほかに、隣近所の大人たちが子供たちに手習いを伝承し、その国民的な教育水準は世界の中でも
トップクラスであったとされています。そして、その教育の中心は「人としてどう生きるか、何が一番大切か」
を教えるものでした。
文部科学省は新しい学習指導要領で、日本の伝統文化、言語、道徳教育などを重視する方針を打ち出しています。
NPO現代浮世絵文化協議会は、江戸という教育水準の高い時代を再認識し、勉学を楽しんだ人たちが残した「おもいやり」
「感謝」「協調」の精神を、浮世・文字絵を通して次世代に残していく活動を行っています。当たり前の事を
見失いかけているこの時代に「死語になりつつある、よき日本語」を蘇らせ、さらに異なる分野との
コラボレーションにより、幅広い知識を培う教育を目的としています。
また江戸時代の暮らしは、多岐に渡り完全リサイクルの循環型社会を形成していました。
上下水道が整備され、且つ街並みの清掃も行き届き、理想的な「環境重視」「ものを大切にする暮らし」を
実現していました。環境の危うさを自覚している現代人にとって、江戸時代の「教育」「暮らしぶり」を
再認識することは重要な課題です。当協議会は環境に優しい教育もめざします。